戦略開発

カテニオンではまず、目標設定・目標のフォーミュレーションを行っていきます。例えば、ある治療分野でのマーケットシェアトップを目指す、セールス・利益における目標を設定するなど、様々な目標が考えられますが、その目標を現実に達成するためには、競争的市場でのポジションの選別が重要となります。つまり”どの場所でどのように他社と競合していくか” という戦略開発を行っていきます。また、その過程において、目標自体が適しているものかどうか必要に応じて再検討していくことにより、目標設定はトップダウン、ボトムアップの両面より行われます。カテニオンでは目標設定を行う際、以下の点を考慮していきます。

  • フォーカスエリア・・・治療分野、テクノロジー、ビジネス分野
  • 顧客グループ・・・一般医療、専門医療など
  • エリア展開・・・日本国内、アメリカ、ヨーロッパなど海外展開
  • イノベーションミックス・・・増加傾向にある低リスクアプローチを取るべきか、ハイリスクハイリターンとされるイノバティブ性の高い医療開発を目指すべきか
  • バリューチェーンスコープ・・・一つ一つの外部ソース、パートナリングについて付加価値連鎖を用いた分析

しかし、これらの要素が目標設定において重要である一方、最大の論点はどのようにして競争優位を生み出すかということです。製薬業界では様々な規制により、他産業と比較して本来のビジネスモデル・イノベーションそのものが制限されやすい傾向があります。いかに他社よりも、より多くの満たされていない医療ニーズに応える医薬品を創出できるかが成功の鍵となります。もちろん、新薬開発におけるオプション範囲もまた幅広く、治療分野/疾患、ターゲット分子、テクノロジーの選定も大変重要になりますが、しかしこれらベーシックなビジネスモデルについては過去20年前から大きく変化していないと捉えることもできます。

製薬フィールドにおいて、戦略開発に時間を費べきでないとの意見もありますが、カテニオンではソリッドな戦略プロセスとは、トップダウン、ボトムアップの両要素を取り込むべきであると考えています。企業内でポートフォリオや組織の現実から完全にかけ離れたは策案が生じてしまうのはこのためで、トップダウン方式の企業戦略家が陥りやすい典型的な例と言えます。トップダウンプロセスにより最終目標、外部組織の偏りのない見解がもたらされる一方、ボトムアッププロセスではポートフォリオ、オペレーティングモデル、基盤となる個々の能力の強み、弱点を測ることが可能です。

ポートフォリオ・リスクプロファイルでは、どの程度までのリスクを企業が取ることが可能か、その現実的な概要を得る際に用いられております。現ポートフォリオに基づいて設定された目標への到達見込み率を計算することで、リスクヘッジのスペースが広がります。また、パートナリングや金融ヘッジ等を通して、異なるリスク及びリターンプロファイルを加えることでもそれらのオプションスペースを拡大することも可能です。カテニオンでのフレームワークにより、これらの議論を数値化・定量化することで、より質の高い洞察を実現しております。